公益社団法人 青森県柔道整復師会

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「第30回記念 青森県少年学年別柔道・形競技選手権大会」
日 時
平成27年4月12日(日)午前9時
会 場
青森県武道館(弘前市)
主 催
公益社団法人青森県柔道整復師会
 

 春麗らかな陽射しの下、平成27月4月12日(日)青森県武道館(弘前市)に於いて「第30回記念青森県少年学年別柔道・形競技選手権大会」が開催されました。 早朝、更には開場前にも関わらず、出入口前には続々到着した選手・応援団で人だかりが出来ており、開場するや否や入口フロアは大混雑となりました。 保護者・応援団が2階応援席や今回新設された1階観覧席を瞬く間に埋めて行く中、各分団の監督・コーチ・選手団は試合会場に入って円陣を組み、入念に準備体操・打込み・基本動作の確認を行うなど、試合に向けた精神の統一を図っている様子でした。

 定刻合図とともに流れ始めた行進曲に合わせ、県内各地区より集結した27分団総勢198名の少年少女選手団が堂々と入場しました。 行進途中では記念大会特別講師としてお招きした鈴木桂治先生とのハイタッチもあり、緊張感と楽しさが相俟ってか少々はにかむ様に手を合わせる選手達の笑顔が印象的でした。
開会に先立ち、本年1月20日にご逝去された青森市出身の偉大な柔道家 斉藤仁氏のご冥福をお祈りし黙祷を捧げた後、関裕二郎副会長による開会宣言がなされ、国歌斉唱に続き佐藤金一大会長より挨拶と、来賓の方々より祝辞と激励の言葉をいただきました。 特に来青頂いた名誉顧問 日本柔道整復師会会長の工藤鉄男先生より「柔道人としての教訓」と、心強い激励の言葉に感激の様子でした。
さらに昨年度団体優勝の鶴田町柔道少年団より優勝旗返還、酒田正伸審判長より試合場の注意等の説明、そして選手宣誓と続きました。 全出場選手を代表しての大役を担った五所川原柔道少年団 石岡来望選手の堂々とした力強い声が響き渡り、いよいよ幕開けです。



 本大会は、日整全国少年柔道大会及び東北ブロック大会の青森県代表予選会でありますが、県大会としても第30回記念の節目の開催であります。 記念事業の一環として、アテネオリンピック金メダリストにして現在もご活躍を続けていらっしゃる鈴木桂治先生にお越し頂き、各分団ごとに先生を囲んでの写真撮影、次いで、選手は元より観客も待ちに待った鈴木桂治先生の柔道教室が行われました。
初めに柔道基本動作の実技として、寝技にて抑込技に対するポイントの指導、立技の基本動作について、柔道衣をしっかりつかみ、技をかけるにあたり下半身・上半身の体さばきの正しい姿勢を意識して行う事のポイント、次に寝技・立技の連続掛けの反復練習を行い基本動作のポイントのご指導を頂きました。 終わりに柔道基本動作の重要性として日々稽古の積み重ねと根気強く、目標を明確にして一生懸命頑張れば結果もつき、強くなれる秘訣でもあると「稽古の重要性と心得」を説明頂きました。 懇切丁寧な指導に選手諸君深く感銘を受けた様子で改めてお礼と感謝申し上げます。



 団体戦はトーナメント方式での開始となりました。 審判団の合図とともに予選が始まり、選手諸君、日頃の厳しい練習の成果を発揮してくれました。 試合場内では気合を入れる選手・監督・コーチの声が飛び交い、会場全体が応援団の大声援と興奮状態で大いに盛り上がっていました。 各会場で好試合が展開された後、厳しい予選を勝ち上がってきた鶴田町柔道少年団と小中野道場が決勝で相見え、双方一歩も引かずの熱戦の中、地力と勢いがある鶴田町柔道少年団が昨年に続いての優勝を飾りました。



 昼休憩の後始まった形競技会には4チーム計8名の選手が出場しました。本会の形競技会の内容については「取」「受」を一体と見て、「形の技(手技・腰技・足技のみ)9本」及び「礼法」「全体の流れ」を評価内容とする要項で実施されました。 選手達の表情には凛とした緊張感が浮かび、会場全体が静寂な独特の雰囲気が漂う中、順に形演武が披露され、各組ごとに完成度の高い「技」1つ1つに館内より大きな拍手が沸いていました。 柔道の「投の形」となる技の真髄を学び、「技」と身体動作の基本とした精度の高い形演武を披露した、選手諸君の柔道修行及び鍛練修養ぶりに感動した次第です。 結果、東北町柔道少年団(取)久保流綺(受)久保静夜 組が優勝を飾りました。



 個人戦の部もまた、応援団の大声援の中、闘志みなぎる白熱した好試合が展開されました。 例年学年別・男女別でのトーナメント方式で行われる個人戦は、3年生の部が廃止されて2年目、来年31回大会の6年生が3年生の部を経験した最後の世代となります。 本大会の結果を受け、女子6年の部を制した石岡来望選手が、最後の4学年連続制覇者として大会史に名を刻む事となりました。



 全競技日程終了後、各競技成績発表、表彰式が行われ、また抽選で数名に特別賞として鈴木桂治先生のサイン色紙がプレゼントされました。 最後に岡本幸治副会長より大会講評と記念大会へのお礼の言葉が述べられ、閉会宣言を以て大会終了となりました。 閉会式後行われた知事賞受賞者の記念撮影、続く東北大会・全国大会の選抜選手、団体戦選手団、形競技選手団の写真撮影では、選手共々に浮かべた笑顔は晴々しく、また凛々しくもありました。



 本大会開催にあたり、当会柔道部会では本年度「国際柔道連盟試合審判規定」の内容変更も踏まえ、事前に審判講習会を開催して規定事項の確認と協議準備への取組みを計ったこともあり、全日程順調に実施され、各競技成功裏に終えることができました。 柔道部会並びに審判員各位方々、誠にご苦労様でした。
改めて役員・関係者一同、皆様よりご理解とご協力頂き心より感謝申し上げます。


大会結果 pdf /  団体戦トーナメント表 pdf /  東北大会・全国大会選抜選手 pdf

広報部長:佐々木 良太