平成27年10月4日(日)、青森県観光物産館 アスパムにおいて「平成27年度学術セミナー」を開催致しました。
講師に青森県立中央病院・整形外科部長の佐藤英樹先生をお迎えし「膝関節障害・変形性膝関節症について」と題して、膝関節を中心に膝関節の解剖から始まり、前十字靭帯断裂、半月板断裂、滑膜ヒダ(タナ)障害、膝蓋骨不安定症、変形性膝関節症、最後におまけで腱板断裂/50肩(凍結肩)の鑑別等について詳しく説明して頂きました。
柔道整復師が日頃業務の中で目にする損傷が多く、大変参考になった部分が多々ありました。軟部組織の損傷については、徒手検査法等で鑑別診断しても、「憶測」の中で施術をしている部分があったと思いますが、今回のセミナーで「確信」に変わった部分があったような気がするのは私だけでしょうか・・・。
柔道整復師は時おり解剖学が弱いと言われますが、今回のセミナーはレントゲンやMRI画像を参照にして前十字靭帯断裂や、半月板断裂の種類別の手術動画があり、日頃目にする変形性膝関節症の症状、治療方法、危険因子とその対策、筋力訓練(予防・治療)、手術方法と手術後の成績調査と結果まで説明して頂き大変参考になりました。
佐藤先生は現在、青森県立中央病院に勤務され、ご多忙のところ昨年に続き、当会の学術セミナーの講師をお引き受けいただきまして誠に感謝申し上げます。
時間の関係で前もって質問を受け付けて頂き、質問時間を講習時間に充てるといった措置をとりました。ご多忙中とところ、質問内容にも丁寧にお答え下さったにもかかわらず、その場での質問まで受けて頂き誠にありがとうございました。
大変有意義なセミナーであったと参加された先生方からお言葉を頂戴し責任者として一安心しています。これからも、先生方の業務に役立つセミナー、患者さんを満足させられるセミナーを考え開催していきたいと思っておりますので、多数の参加をお願い申し上げます。
学術部長 鶴田直司