公益社団法人 青森県柔道整復師会

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平成26年度柔整塾
日 時
平成26年7月20日(日) 午後2時〜4時
場 所
青森県総合社会教育センター 第1研修室
趣 旨
各種スポーツの指導や競技力向上、トレーナー技術向上に役立てる為
内 容
スパイラルテーピング講習会
講 師
スパイラルテーピング協会 会長 田中信孝先生
参加者
27名(青森県17名、勤務柔整師3名、秋田県1名、岩手県5名、一般1名)
 

 田中先生を青森県に迎えてのセミナーは20年ぶり2回目の開催との挨拶から始まりました。
 柔道整復師は、痛みのあるところを治すスペシャリストです。あらゆる痛みの有る所へのテスト、屈曲伸展圧迫テスト等を行い、痛みのある所と反射して痛みを2分割してちらばし、格子状のテープを2、3枚貼るだけで痛みが5割、8割、10割減少した。いわゆる皮膚感覚器を介して、神経に働きかけることで体のバランスを調整する療法です。
 また、右手首より3横指上に圧痛のある人は熱症の人、左にある人は寒症の人と分類される。ツボで言うと内関穴といいますが、柔整的に場所を言うと手首より3横指上の橈骨と尺骨の間が内関穴と言う、なんとも長く言わなければ場所の説明が出来ない。柔整師もツボの名前で言い素早く場所を言い表せたら良いと思います。「あかんは、ほんまかいな」などテレビで聞くような大阪弁を使っての説明でした。

〔症例1〕腰痛のある方、前屈テストしたあとにテープを2,3枚貼り、かなり前屈出来るように成った。

〔症例2〕ちょっとの腰痛のある方にテストを行いその後、頚部に問題ありストレートネックの為の痛み、頚部の上屈運動と背部の過伸展運動を数回行った後テスト、痛み消失した。

〔症例3〕アキレス腱に手術根のある方の場合は、筋力テストをし、患部に窓のあるテープと格子状のテープを左が上になる様にテープを2枚貼りましたら、NM先生「あれぇ?あれぇ?」の連発でした。(この方は津軽弁しか言えない) 会長の通訳によると、とても痛みが取れていたとのことです。頚部の斜め後屈の痛みには、斜角筋に1枚貼っただけで「あれぇ」「あれぇ」でした。通訳はしませんが良いと。

 私が、スパイラルテープを初めて見たのは、テレビで箱根駅伝を見ていた時です。山梨学院大の選手が首や脚に、なにやら見たことのないテープを貼っているではありませんか。しかも選手は早くほとんどの区間を1位で通過し往路、復路とも制し完全優勝だったと思います。(1994年)
 その後、陸上の選手や監督から又各種スポーツ関係の方から「あれ何なの?」と聞かれよくわからなかった思い出があります。そうしている内にテレビや健康雑誌に凄い勢いで出てきた時に私も何冊かの本を買い勉強しました。そしてスパイラルテープを貼っているうちにスポーツをする方は、何度も同じ運動を繰り返さなければならなく、運動も繰り返し行わなければ強い選手、いい記録が出せないと思い選手は無理をする。そういう時にもスパイラルテープは有効でした。又、家庭で起こる動作、農作業などにも有効でした。テープ療法は後に沢山の種類のものが出て来ましたがその先駆者であったと思います。これを期に又勉強したいと思います。
 最後にテープ療法の第一人者であられる田中先生に直接、青森県に来て頂いて勉強できたことは、本当に勉強になり幸せだったと思います。又、この勉強会が出来たらいいなーと思います。有難うございました。

報告者 酒田 正伸


   




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